こんにちは、かびらです。
今回は、Global Acceleratorについて解説します。
Global Acceleratorとは?

Global Accelerator は、アプリへのアクセスを高速化するための仕組みです。
利用者の場所に近い入り口でリクエストを受け取り、最適な経路を通ってバックエンドまで届けてくれます。
この仕組みによって、世界中のどこからアクセスしても、より速く、安定した通信ができるようになります。
Global Acceleratorのイメージ

Global Accelerator の仕組みについて、そのイメージを共有します。
世界中のユーザーからアプリにアクセスが届く様子を、従来のインターネット経路と、Global Accelerator を使った場合とで比べた図になっています。
従来のインターネットでは、ユーザーからのリクエストが長い距離を通ったり、混雑した経路を通るため、遅延が発生しやすいという課題があります。
一方で、Global Accelerator を使うと、利用者の近くにある入口から、AWS の高速ネットワークに乗せてバックエンドまで届けられます。
従来の経路よりも最適化されたルートを通ることで、どこからアクセスしても、より速く、安定した通信が実現できます。
Global Acceleratorを採用した理由

次に、Luxucom で Global Accelerator を採用した理由についてです。
まず、Luxucom が世界中のユーザーから利用されることを想定している、という点があります。
どの地域からアクセスしても、安定してアプリが動くことが重要でした。
そして、マルチリージョン構成だけでは補いきれない、グローバルなアクセスの最適化を実現できる、という理由もあります。
Global Accelerator によって、世界中からの通信をより最適な経路に導くことができます。
Global Acceleratorと関連するアーキテクチャ

次に、Luxucom で Global Accelerator とバックエンドが、どのように連携しているかを見ていきましょう。
世界中のユーザーからのリクエストは、まず近くにある Global Accelerator のエッジロケーションで受け取られます。
その後、AWS の高速ネットワークを通って、東京リージョンにある ALB に届けられます。
ALB は、ECS 上で稼働している Web アプリのコンテナへリクエストを振り分けます。
このような流れによって、どの地域からアクセスがあっても、安定した通信でアプリを利用できるようになっています。
Global Acceleratorを使って良かった点

次に、Luxucom で Global Accelerator を使って良かった点です。
海外からのアクセスでも、安定して速く通信できるようになった、という点が大きなメリットでした。
利用者の近くにある入り口から、最適な経路を通ってリクエストが届けられるため、距離に関わらずスムーズにアプリを利用してもらうことができます。
Global Acceleratorを使って難しかった点

次に、Global Accelerator を使って難しかった点です。
最初に悩んだのは、リスナーや DNS の紐づけ周りでした。
どの設定がどこに関連しているのかが分かりづらく、慣れるまで少し時間がかかりました。
さいごに
今回は、Luxucom のインフラを支える仕組みの中から、Global Accelerator について解説しました。
世界中のユーザーからのアクセスを速く、そして安定して届けられることが分かったと思います。
次回は、アプリを守るためのセキュリティ機能である「WAF」について解説していきます。

